エネルギー炸裂!話題の劇団を袋井で観る!
東京デスロック
「再/生 RE/BIRTH RE/PLAY RE/CYCLE」 ※終了しました
2011/8/27 開場 16:30 開演 17:00
2011/8/28 開場 13:30 開演 14:00
会場 2階特設小劇場
●現象としての演劇
やりたいことをやるのに自分が戯曲を書く必要がなくなっちゃったんですよね。作品の主旨とか何をやりたいかということでテキストを集めてきたりとか、一部を自分で書くということはありますけど。戯曲とか言葉というのは最初のジャンプ台みたいなものとして位置づけています。テキストと自分が出会って色々考えて、お客さんがその作品を観てまた色々な事を考えてくれるみたいな、リレーをしている感じでしょうか。舞台上で"現象"が起きているように見せるというのは僕の作品の核なんですが、戯曲がない分、自由度は高まりますね。俳優の身体についても現象のひとつとしてとらえています。
●初演の時は死ぬことばかり考えていた
初演(2006年)は、まず集団で自殺するという物語があって、踊り狂って死んでいくというのを繰り返すというのがベースでした。初演のときは、死ぬことばかり考えていて、戯曲もずっと死ぬ話を書いていました(だから東京デスロックという劇団名なのですけど)。自分が死ぬとしたらどうのように死にたいかということが、ひとつコンセプトとしてあり、実際創作してみたら、死にゆく人たちが命にあふれているような感じがあって、それが発見でした。当時は死に対してネガティブだったんですね。死ぬのが嫌だから、死という理不尽に立ち向かう武器も無かった。多分当時ぼくは幸せじゃなかったんです。今は結婚もして幸せで、もっとお金があったらいいなあとかは思うけど(笑)。
●いま『再生』を作り直すということ
いま『再生』を作り直すとき、自分の中でも死に対する考え方が変わってきているし、あの時の不幸感にはなかったものを、変化としてうまく出したいですね。幸せであるということと、死ぬということは、どういう関係があるのか、それを作りたいです。初演では、登場人物はみんな不幸だったんですが、今回は幸せな人が死ぬというところを変えたい。今回の震災では、自分たちも死ぬんだってということを強く意識してしまいました。東京近辺に住んでいても放射能の事は切り離せない、どのように生活しようかということも考えなきゃいけない。生きていくっていうことについて考えたいなというのはありますね。でも死は誰にでも必ず訪れる。そこは初演とつながりますね。
●生きていくこと=踊ること
踊ることにはこだわりがあります。踊って疲れていく、でも楽しいから踊る、そして疲れていくという姿が、どうせ死ぬのに幸せを求めて生きていく姿とかぶると思うんですよね。生きていくイコール踊ることみたいな。人が生きて死んでいくというのをぎゅっと凝縮して身体をつかって見せていくということでしょうか。踊るための音楽としては、ノリのいいものだったり、バラードだったり、アイドルだったり、無音で踊る時があっても面白いかもしれませんね。
(聞き手/月見の里学遊館企画スタッフ 2011年6月19日)
1976年生まれ。東京デスロック主宰、劇作・演出に加えて、俳優としても活躍。 国内歴代最年少の芸術監督として、埼玉県富士見市民文化会館キラリ☆ふじみを盛り上げる。 埼玉・神奈川・青森・神戸・鳥取など、現在はあえて非東京公演を行う。 芸術活動による日韓交流として、現地の演劇人とのコラボレーションも。 各地の小・中・高等学校の授業における演劇ワークショップ、卒業公演の演出も多数。劇団の本公演に加えて、 一般市民向けワークショップでつくられた作品を創作・上演する、2本立て企画にも挑んだ。 国際・地域・教育を軸とした、小劇場演劇のフィールドにとどまらない活動に取り組む。「演劇LOVE」を公言。

